鶴見川の舟運で運ばれた「ツトッコ」とは一体何か
- Tsurumigawa
- 2022年5月25日
- 読了時間: 1分
更新日:2022年5月27日
舟運では、いろいろなものが運ばれましたが、そのなかに「ツトッコ」というものがあります。
麦わらから出来ていて、中流域から大量に出荷されていました。
今から150年前、横浜が開港されて西洋の文化がたくさん入ってきました。ビール造りもその1つです。
横浜はビール造り発祥の地です。ビール瓶(びん)を工場から酒屋まで運ぶ時に、瓶が割れないようする緩衝材として作られたのが「ツトッコ」です。

ツトッコは、 鶴見川流域の農家で農閑(のうかん)余業品(よぎょうひん)(※農家が農作業の合間に行った労働)としてたくさん作られました。作っていたのは子供や老人たちでした 。

鶴見川流域の農地では、米とともに麦をたくさん栽培していました。良質の小麦からは、特産品の「寒そうめん」が作られました。麦ワラからは「ツトッコ」が作られました。
現在、「ツトッコ」復元に向けて、新羽小学校や日産スタジアムで、麦作りをしています。

(2008年6月発行「鶴見川舟運復活プロジェクトの活動記録」より)
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